実に久しぶりに機構設計をした。
スライドして反転するメカだが人が操作する。
ひっくり返る部分は重量物で自由に落ちると危ないということでガススプリングを付けることにした。
ハッチバックの車の扉などを支えているあれである。
ところが、稼働する角度は180度なので、扉や蓋などと違って一方的な支えにならない事が解った。
いろいろと考えて、計算して、とりあえず選定して設計、実際に出来たところで様子をみて強さを決めるしかないということに至った。
重力計算とモーメント計算の組み合わせ。衝撃力と速度の見積もり。出来る限り計算してしてみた。
縮んだ状態でスタート、いったん伸びて、もう一回縮んでエンド、帰りはその逆になる。
落ちるのを抑える抵抗と、操作への抵抗、そのバランスが難しい。
目的は落下の衝撃を抑える事だが、効果をだそうとすればするほど操作性が悪くなる。
で、完成した結果はというと、まず選定したものが強すぎて勝手に動いてしまう、でも落ちた時は衝撃は緩和できる。
計算結果と比べてみて、もう少し弱くすれば良さそうという事で交換した。でも結局なんだろう・・・、やっぱり操作性と落下時の相反することを一本でやると言うのは難しかった。二兎とを追うものは一兎を得ず。
取り外して、念の為に用意しておいたショックアブソーバーで落下を受け止める事にした。
この項完。
[2018.4.11]
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